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本格中世風モンスターハンター小説(自称)をメインに、日常生活、趣味などに関するブログ。
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writer:イナ 2017-11-23(Thu)  
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指名手配の女 02
writer:イナ 2011-03-23(Wed) モンスターハンター小説 

※記事下の「つづきはこちら」をクリックして展開して下さい。
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 城に戻ると早速、何人かの補佐役がフーゴのもとにやってきた。彼らは、一様に報告書や認可証などの書類を携えている。
 フーゴは十数枚のそれにいちいち目を通し、サインをしてから返してやった。
 やるべきことはすべてやってから街に出たつもりだが、少し城を空けただけで、仕事はすぐにたまる。フランツ家を継いで、政治を仕切るようになってから一年が経ったが、未だにこの忙しさには慣れなかった。
 最後の書類にサインをして、やっと静かになった公務室で一息ついていると、扉をノックする音が聞こえた。

「入れ。」
「失礼致します。」

 そう言って入ってきたのは、フランツ家の執事をつとめている老人だった。
 執事は一枚の羊皮紙をフーゴの前に差し出した。
 羊皮紙は、王国や王族が公文書を発行をする時に使われるものだ。普通の紙よりもやや赤茶けた色をしているので、すぐに区別することが出来る。

「さきがた、王国より届いたものです。」
「ほう。指名手配か。」

 読むと、王国に敵対的な活動家の名前が三名挙げられており、これを捜索して捕らえろということだった。
 簡潔な文章の下には、アマンダス王国の8代目王ミハルヒトのサインがある。
 おそらく、すべてのランドに同じ文書が渡ったのだろう。広大なアマンダス王国の全土に、このような形で指名手配が告知されることは珍しい。よほど重大な罪を犯しでもしたのだろう。

「しかし、名前だけでは、どうにも捜索しづらいな。女か男かしか分からない。」
「そうでございますな。」
「まぁ、どのみちこんな田舎町には関係ないだろう。保管していくれ。」

 軽く目を通しただけで、フーゴはすぐに羊皮紙を執事に返した。
 王国政府が追っている重要な人物が、このような僻地の田舎町まで来るはずがない。
 そう思い、フーゴは、指名手配された三人の名前を頭の片隅に置くだけにとどめた。

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小説をメインに、色々書いていこうかと思います。基本、自己満足です。ネット上ではあんまり友達居ないんで、気軽に声かけてやってくださいw好きな作家は司馬遼太郎・村上春樹・塩野七生。カオスですねw
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